愛媛県新居浜市における保健福祉MaaS車両へオンライン診療システムを納入したのでお知らせいたします。
今回の取り組みでは、当社が提供するオンライン診療支援プラットフォーム「メディキャプチャ」を採用し、医師がオンラインで無医地区等にお住いの患者様へ迅速かつ高品質な診療を行える体制を整備しました。

「メディキャプチャ」の特徴と先進技術
シェアメディカルのオンライン診療支援プラットフォーム「メディキャプチャ」は、フランスPARSYS Telemedecine社との提携により日本国内での販売権および日本語化権を獲得した最先端のシステムであり、フランス軍でも採用されている堅牢で洗練されたUIを特徴としています。
低通信帯域でも安定稼働する独自プロトコルを採用しており、中山間地域や離島など通信環境が十分でない地域でも安定した診療を提供できます。本システムには、以下の先進技術が搭載されています。
デジタル聴診デバイス「ネクステート」を用いた遠隔聴診機能
「ネクステート」は、当社が開発したデジタル聴診技術を用いた最新の診療ツールとして、心音や呼吸音の遠隔モニタリングを実現。高精度な聴診データの取得を可能にしています。
多様な検査機器との連動
血圧計、体温計、血糖測定器など各種検査機器と連携し、オンライン診療中にも必要な検査データをリアルタイムで取得可能です。これにより、従来の映像と音声による主観的な診療から一歩進んだ、検査データに基づく客観的な診断が可能となり、診療の精度と安全性が大幅に向上します。
特許技術「リアルタイム遠隔聴診」
当社が保有する「リアルタイム遠隔聴診」技術により、映像だけでは把握が難しい呼吸器疾患などの病態を、事前または診療中に正確に評価できます。この技術は2024年度の診療報酬改定で新設される「D to P with N」モデルにも対応しており、医師の診断精度の向上に大きく貢献しています。
HL7 FHIR規格対応によるシームレスな医療情報連携
「メディキャプチャ」は、医療情報のデータ連携を標準化するための国際規格HL7 FHIR規格に対応した初のオンライン診療ツールであり、電子カルテなど院内システムとのシームレスな連携を実現します。これにより、診療情報の一元管理と効率的な医療提供が可能となります。

地域医療へのインパクトと今後の展開
今回の取り組みにより、従来の診療体制では対応が難しくなりつつある無医地区等への迅速な医療提供が可能となりました。保健福祉MaaS車両は、最新のICT技術と移動医療システムを融合し、医師が遠隔からでも患者様の状態を正確に把握できる環境を整備。新居浜市内における医療アクセスの課題解決に向けた、地域連携の一環として大きな期待が寄せられています。
「当社は『医療と健康をつなぐ』をキーワードとして、予防から医療、介護までトータル医療プラットフォームの構築を目指しています。『メディキャプチャ』の導入により、今後医療提供が困難となる地域にも質の高い診療を実現できると確信しております。今後も技術革新を推進し、全国の地域医療の発展に貢献してまいります」と、株式会社シェアメディカル 峯 啓真代表取締役は述べています。
今後、シェアメディカルは新居浜市との連携をさらに深め、持続可能な医療提供体制の構築に努める方針です。これまで培ってきた医療ICTの知見を活かし、地域医療の課題解決に向けた包括的なソリューションを提供していきます。
今後の展望
株式会社シェアメディカルは、今回の取り組みを皮切りに、オンライン診療支援技術のさらなる高度化と医療MaaSの普及に向けた研究開発を推進します。特にStarlink衛星通信への対応や慢性期患者向けのクラウドデータ蓄積機能の拡充など、さらなる機能強化を予定しています。これにより、全国各地の無医地区や医療僻地、離島医療地域においても、患者様が安心して受診できる医療環境の実現を目指します。
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