日経クロステックアクティブ誌に「伊那市モバイルクリニック事業」が掲載されました。同市が運行するモバイルクリニックにはNTTスマートコネクト社と共同開発した、車載用オンライン診療遠隔聴診プラットフォーム「ネクステート・シナプス」が搭載され、すでに実証実験を終え本番運用されております。
伊那市 企画部企画政策課 新産業技術推進係長の安江輝氏は、モバイルクリニック事業を企画した理由を次のように話す。「基礎自治体が、医療課題の解決でできることは限られている。患者や医師に対する医療に特化したインフラサービスを提供することで、地域が一体となって地域医療を支える仕組みを構築しようと計画した」。具体的には、自治体の役割である救急車や患者搬送車、ドクターカーなどの提供に加えて、複数の医療機関・医師が共有する医療プラットフォームサービスを用意するというコンセプトだと説明する。
ヘルスモビリティという全く新しい車両の開発と、実際に遠隔による在宅医療を事業として実施するには、医療機関の協力は不可欠だった。安江氏は、地元の医師会(上伊那医師会)や中核病院の伊那中央病院の医師との折衝、意見交換に注力したという。「地域の現状を熟知している自治体として、医師たちの意見を聞いて協力関係を構築し、事業をどう支援できるかを熟慮した」(安江氏)
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